タンパベイ・バッカニアーズの今季のプレーオフ3試合において、クオーターバック(QB)トム・ブレイディとタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーによるタッチダウンパスはまだ決まっていなかった。
おそらく、史上最高のタンデムは一番大きな舞台を待っていたのだろう。
現地7日(日)に実施されている第55回スーパーボウルの第1クオーターで、ブレイディがグロンコウスキーに8ヤードのタッチダウンパスを投げ、一組のQBとパスキャッチャーによるパッシングタッチダウン記録を打ち立てた。
ブレイディとグロンコウスキーによるポストシーズンの得点回数は13回になり、サンフランシスコ・49ersのQBジョー・モンタナとワイドレシーバー(WR)ジェリー・ライスが積み上げた12回という記録を破っている。このタッチダウンパスは試合最初のタッチダウンだった。また、これはブレイディにとってスーパーボウルの第1クオーターにおける、キャリア初めてのタッチダウンとなっている。ブレイディは第2クオーターでもグロンコウスキーへのタッチダウンパスを成功させた。
グロンコウスキーのプレーオフにおけるタッチダウンパスキャッチは14回を数え、歴代2位となっている。このカテゴリーでトップに燦然と輝くのは、ライスがマークした22回という記録だ。
第1クオーターでの得点は、グロンコウスキーにとってニューイングランド・ペイトリオッツの選手として2017年シーズンに第52回スーパーボウルで決めて以来のポストシーズンでの得点だった。
また、第2クオーターのキャッチによって、グロンコウスキーはライスと並び、複数回のスーパーボウルで複数回のタッチダウンキャッチを決めた、ただ2人の選手となっている。
引退から復帰したグロンコウスキーは、レギュラーシーズンにキャッチ45回、623ヤード、タッチダウン7回をマーク。しかしながら、ポストシーズンにはターゲット7回でキャッチ2回、43ヤードにとどまっていた。
そんな状況が、未来の殿堂入り確実とされるグロンコウスキーにとってスーパーボウルにおける4回目と5回目のタッチダウンで一気に変化した。
試合はバッカニアーズが21点、カンザスシティ・チーフスが2回のフィールドゴールによって6点という状況で折り返し地点を迎えている。
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