日本ハム新庄剛志監督(50)が公式戦でもBIGBOSS流スタメンを実行することを予告した。25日のシーズン開幕から4月までの約1カ月間の打率の高い順で打順を決める案を明かした。現役時代から温めていたプランで、好調な選手に多く打席が回るという、ありそうで意外と見ない打線となりそう。早ければ5月の試合で“調子がいい順スタメン”が披露されるかもしれない。
やってみなければ、いいか悪いかは分からない。新庄監督が、ずっと温めていたプランを明かした。「(開幕から)4月に入って1カ月やって、打順を、打率のいい順に1番からもっていくのも面白いかな」。開幕ダッシュに成功した9人の野手を、打率の高い順に並べるスタメン構想。意外と見たことがない、分かりやすい先発オーダーを早ければ5月には披露する可能性を明かした。
狙いは端的に説明した。「やっぱり1番が一番(打席が)回るし」。それ以上も、それ以下もないシンプルイズベストのスタメン。安打を打つ可能性が高い選手ほど多く打席が回る打順ならば、安打数も増え、得点につながる好機も多くなる可能性を秘める。単純明快な理屈を、打線に落とし込む考えだ。
現役時代から“調子がいい順スタメン”はやってみる価値があると考えていた。日本ハム時代に同僚だった森本稀哲氏(41=日刊スポーツ評論家)に「もし自分が監督だったら、調子がいい順に1番から並べるのにな」と、私案を明かしたことがある。今回は4月までの成績を見て判断するという、具体的な方策も打ち出した。野手陣にとっては短期的な目標の1つにもなり、分かりやすくて刺激的な競争をあおることができる一石二鳥のプランだ。
新庄監督は打順について、開幕後もしばらくは日替わりで「徐々に徐々に、固めていく感じ」と、方向性を打ち出した。ガラポン打線や19日のDeNAとのオープン戦(札幌ドーム)で実行するファンが選ぶスタメンに続く斬新なプランで、真のレギュラーを見極めていく。【木下大輔】
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