自動車保険のダイレクト販売を手掛けて20年。電話からPC、スマートフォンへと手段は変わっても、顧客とのつながりを大事にすることは変わらない。メガ損保「MS&ADグループ」の中で唯一、顧客との直接的な接点を持つことで存在意義も大きい。自動車業界の大変革に備え、デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略に積極的に取り組んでいる。(中田達也)
−−6月に開業20年を迎えます。自動車保険のダイレクト販売の環境はどう変わりましたか
「20年前は、圧倒的に電話を通じた販売でした。いまはインターネットが多く、その半分以上がスマートフォンですね」
−−スマホ対応の強化が重要になります
「スマホファーストは必須で、アプリを良くすることがすごく大事だと考えています。スマホの視認性を改善したり、画面のタップ数を減らすことができるように開発をしており、今後使っていただける予定です」
−−マーケティングの方法も変わりますか
「お客さまとの接点強化をどうすべきか、データをどう活用するかが課題です。例えば車庫証明についてインターネットで検索するお客さまにアプローチできないかとか、デジタルマーケティングについて仮説を立てて検証しています」
−−一方で、電話での問い合わせも引き続き多いようですね
「自動車保険会社によって年齢を重視していたり走行距離を重視していたりとさまざまなので、分かりやすく説明することも大事だと考えています。事故のお客さまに保険金をお支払いする手続きの際は、基本的には肉声で直接的なご案内をします」
−−会社の特色は
「一つは三井というブランドですね。また、ダイレクト保険会社で20年という実績があることで、選んでいただくお客さまもいらっしゃいます。価格競争に常にさらされている業界ですが、やみくもにCMを打って大量にお客さまを集めても、翌年以降は残っていただけないという面もあります。長く続けていただく方に評価され、継続につながるような戦略を取っています」
−−KDDI、au損害保険と提携し「au自動車ほけん」も提供しています
「KDDIの約5000万人のお客さま向けの金融サービスとして、自動車保険を用意しています。携帯電話事業という国内有数の巨大なプラットフォーマーなので、相当大きいマーケットだと考えています」
−−自動車業界の変化はどう影響しますか
「安全装置が進化して事故が減少しているのはいい話です。一方で自動車が所有から使用へと変わっていくことでメーカーから販売まで変化は出ています。万一の事故が起きた時に保険金をお支払いする際の損害調査、査定などの対応は変わってくる可能性がありますが、当面は自動車保険が下支えする仕組みや役割は変わらないと考えています」
−−現在の取り組みは
「ますますデジタルは大事になると思いますので、環境変化に対応するうえで、いま進めているデジタライゼーションは競争力そのものになると思います。いまは準備、実験し試行錯誤する時期と考え、社内のインフラを含めて態勢を強化しています」
−−MS&ADグループ内での役割は
「伝統的な代理店チャンネルで捕捉できないお客さまにアプローチできるということから、保険募集の形が進化することでグループに貢献していきたいと考えています。グループのほかの保険会社がやりたいことを当社が実験場のような形で取り組むこともできると思います。スタートアップ企業との連携も可能なので、そこで得たノウハウをグループに提供していきたいですね」
【カメラ】 高校の時に始めて以来のカメラ好き。「大学時代には自分の部屋を暗室にしていました。ベッドの横に定着液のバットを置いて、現像するときには赤いランプをつけて。おやじやおふくろには『なんとかしろ』といわれていました」と振り返る。
最近の撮影環境は「スマートフォンの性能が良くなったので、あまり重いカメラを持ち歩かないようになり、主にスマホとコンパクトなミラーレスを使っています。スマホに入っている分だけでも約8900枚ありますよ」。
【就職】 カメラ好きが高じて、就職活動ではフィルムメーカーの内定も得ていたという。「しかし、大正海上(現三井住友海上)の面接で担当していただいた人と話すとすごくいい会社で、入社を決めました」
【ダイレクト】 2019年に三井ダイレクト損保社長に。「代理店が介在せずにダイレクトにお客さまにつながるところが、これまで経験してきたことと違います。難しさや厳しさもありますが面白いですね」
社員に対して気を付けていることは、「オープンに情報共有することを基本としてコミュニケーションも取るようにしています。また、チャレンジし続けるということ、難しいことやできないことではなくやりたいことという未来志向を掲げています」。
【ランチ】 社会人人生で弁当を持ってきたことはなく、社員食堂があっても使わず、職場周辺のランチを開拓してきた。自ら「ランチガイド」も作っているという。
「博多や日本橋もよかったですが、このへん(東京都文京区)もいいですね。15分ぐらいは歩きますから、神楽坂、水道橋、飯田橋など、老舗も含めて無尽蔵にお店がありますね」
ただ食べ歩くだけではない。「毎回数人の社員とランチをすることで、約1時間のコミュニケーションを大事にしています」
【茶道と書道】 自宅をリフォームして作った茶室で、茶道の稽古をしている。「表千家の講師の家内が師範です。無心になる時間を大切にしています」。
書道は60歳で始め、東京・銀座のアートスクールに通う。「掛け軸の書を書くところまで行きたいですね」
【健康法】 「スポーツクラブに行く時間がなくなり、退会して歩いています。タクシーに乗らず、電車でも座らない生活で、毎日の歩数が1万歩を下ることはないですね」
【会社メモ】個人向け自動車保険のダイレクト型通信販売を手掛ける。三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険などMS&ADインシュアランスグループホールディングスの一員。本社・東京。1999年6月物産インシュアランスプラニングとして設立。2000年6月に営業開始。19年3月期の正味収入保険料366億円、当期純利益2億4900万円。従業員数545人(19年3月末現在)。※インタビューは2月25日に行いました。
■宮本晃雄(みやもと・あきお) 1957年11月11日生まれ、62歳。東京都出身。早稲田大政治経済学部卒業後の80年、大正海上火災保険(現・三井住友海上保険)入社。同社専務執行役員、同社関連事業会社社長(MSK保険センター)を経て2019年4月、三井ダイレクト損害保険代表取締役社長に就任。
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