「40歳の時、終身タイプの保険へ入ることを決めたのは、『一生涯、しっかり給付金がもらえる』と説明されたからです。それなのに、1円も給付金が出ませんでした……」
Aさんの保険料は月額3500円。現在までの約20年間で、80万円以上も払い込んでいたにもかかわらず、役に立たなかったというのだ。ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏が解説する。
「終身医療保険は、加入した時期が早ければ早いほど保険料が安くなりますが、加入時の保障内容が固定されたまま一生涯続くので、時代の流れとズレてきてしまうデメリットもあります」
かつての医療保険は、7日目以降、120日や360日といった長期入院に対応した商品が多かった。
しかし、医療の発達と病床数の削減によって、入院患者の平均在院日数は年々短期化。Aさんの場合も、「6日間の入院」で済んだことにより、“7日目以降から給付”という保障が受けられなかったわけだ。
そういった時代に合わせ、最近では入院初日から給付金が出るタイプのものが多い。ただし、古い保険を解約するデメリットもある。前出の丸山氏の指摘。
「年齢を重ねるほど、月々の保険料などの条件は悪くなっていきます。時代にマッチしていない部分は割り切るか、また別の保険で手当てするという選択肢もある」
一方で、そもそも「保険がおりない可能性のある医療行為」もあるので注意したい。
「病気の治療を目的としない」手術や検査がその代表例(別掲の表参照)。ほくろやイボの切除、レーシック手術などが挙げられる。これらは加入した時期や保険会社によって異なるので、保障内容をしっかりと確認しておきたい。
※週刊ポスト2020年7月3日号
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June 23, 2020 at 01:00PM
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医療保険の失敗 入院が短かすぎて給付金がゼロになった60代男性(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース
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