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Sunday, September 20, 2020

「56分の23」は40年間で最低 圧勝デシャンボーが覆した常識 - ゴルフダイジェスト・オンライン

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◇メジャー第1戦◇全米オープン 最終日(20日)◇ウィングドフットGC(ニューヨーク州)◇7477yd(パー70)

4日間オーバーパーを打たなかったのも、最終日にアンダーパーで回ったのも、トータルアンダーパーを記録したのも、この男ただ一人。ブライソン・デシャンボーが丸太のように太くなった両腕でナショナルタイトルをわしづかみにした。スコア提出所を出たモニターに映っていたのは、テレビ観戦していた家族の姿。「I did it!(やったよ)」。何を言われようと我が道を突き進んできた“科学者”も、思わず目頭を押さえた。

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2サム最終組の首位マシュー・ウルフを序盤で捉え、抜き去った。折り返しの9番(パー5)ではウルフが3mのイーグルチャンスにつける中、先に11m強のイーグルパットを流し込んだ。ウルフが入れ返そうが、お構いなし。つけ入るスキを与えず、サンデーバックナインでリードを6打にまで広げた。

パー3を除く4日間56ホールのうち、ティショットがフェアウェイを捉えたのは23ホールだけ。1981年以降の「全米オープン」優勝者としては最も少ない。「僕は遠くに飛ばすことが有利だと言い続けてきた。今週も、とてつもないアドバンテージだった」。深いラフにつかまるリスクすらパワーでねじ伏せ、過去5度のウィングドフットGC開催で唯一のアンダーパー優勝だった1984年のファジー・ゼラーの通算4アンダーを上回る6アンダーをたたき出した。

2016-17年シーズンに145位だったストロークゲインドパッティング(パットのスコア貢献度)は昨季10位と劇的に改善した。今大会4日間のパー3ホールのスコアはウルフの2オーバーに対し、2アンダーを記録。独特のアームロックパッティング、もはや代名詞となった長さを37.5インチに統一したワンレングスアイアン…。衝撃的な飛距離に見落とされがちな総合力でも、ライバルたちを凌駕(りょうが)した。

「全米アマチュア選手権」「NCAA全米学生選手権」「全米オープン」のタイトルをそろえたのは、ジャック・ニクラスタイガー・ウッズに続き史上3人目。ゴルフ界の常識にとらわれないアプローチで、2人のレジェンドと同じ快挙を達成した。「(自分のやり方を)100%、間違いなく証明できた。すべてのショットを他の誰よりも再現性の高いものにすることができるかどうか。今週はそれができた。だから6打差で勝ったんだ」と胸を張る。

コロナ禍による中断やメジャーの延期も「チャンス」と推し進めた肉体改造。現在230~235ポンド(約106㎏)の体重は「245ポンド(約111㎏)まではいけるかなと思っている」。11月の「マスターズ」を前に、ルール適合ギリギリとなるシャフト48インチの1Wも試すという。探究の旅は、ここがゴールじゃない。

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