富士通が4時間48分52秒(速報値)で12年ぶり3度目の優勝を果たした。福島監督は「この駅伝を勝つこと目標に、一丸となって取り組んできた。3回目の優勝だが、格別の優勝」と感慨に浸った。旭化成は5連覇を逃した。

東京五輪マラソン代表の中村匠吾が最長区間の4区(22・4キロ)を任され、残り3キロからの猛烈なスパートで先頭に立った。流れを完全につかみ、塩尻和也、鈴木健吾とつなぎ、最後はルーキーの浦野雄平が歓喜のゴールテープを切った。

前回大会ではまさかの予選敗退で、本戦に進めなかった。中村は、「その悔しさを持ってやってきた。優勝したいという思いが例年以上に強かった1年。このチームと一緒にやってこれて良かった」と振り返り、塩尻は「昨年は故障で予選会を走れず、とても悔しい思いをした。その思いを個人としてもチームとしても出せた」。屈辱を糧に、全員で優勝をつかみ取った。