
生命保険会社各社の2020年度の決算発表がありました。新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けていますが、生命保険業界では他の要因もあり、ここ数年は業績が大きく変動しています。 皆さんの保険選びの参考資料として、過去5年間の業績から、生命保険会社の現状を確認してみました。別稿の生命保険会社各社の新契約件数に続いて、今回は保有契約件数に着目しました。
10社の保有契約件数が前年比マイナス
まず、生命保険会社42社の個人保険の保有契約件数を一覧表にしてみました。表は2016年度から2020年度まで5年間の保有契約件数を、2020年度の件数順に並べてあります。件数の単位は「千件」と「件」が混在しています。 ■2016年度以降に名称が変わった生命保険会社 SOMPOひまわり生命(旧 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命) FWD富士生命(旧 AIG富士生命) 大樹生命(旧 三井生命) ニッセイ・ウェルス生命(旧 マスミューチュアル生命) ソニーライフ・ウィズ生命(旧 ソニーライフ・エイゴン生命) イオン・アリアンツ生命(旧 アリアンツ生命) ■2016年度以降に開業した生命保険会社 はなさく生命
個人保険で2020年度の保有契約件数が最も多かったのは、新契約件数と同じく日本生命で2971.4万件もあります。計算上は国民の約4人に1人が加入している非常に大きな数です。2番目はアフラックの2380.4万件、3番目は第一生命の2027.4万件、5番目の明治安田生命までが1000万件を超えています。 2016年度以降の変化を確認してみると、2020年度が2016年度よりも増加している保険会社が34社ある一方で、2016年度よりも減少している保険会社が5社あります。特にかんぽ生命は1715.0万件から1589.3万件へ125.7万件も減らしています。前年度比では10社が件数を減らしています。 保有契約は前年度の保有契約に当年度の新契約が足され、解約や満期、保険金支払いによる契約終了分等が引かれます。多少新契約件数が減ったとしても保有契約件数は前年比で増えることが多いので、今回のように保有契約件数が前年比で10社も減ることは、あまり例がありません。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けました。特に“三密回避”による新契約の減少が大きく影響していると考えられます。 ただ、厳しい状況下でも保有契約件数を順調に増やしている保険会社はあり、6社は4年連続で保有契約件数を増やしています。インターネット経由で加入できるライフネット生命やアクサダイレクト生命等は、新型コロナウイルス感染症の拡大が追い風になっているようです。
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