[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は8日、保険会社が気候変動による事業への影響により良く対応するためデータとのギャップを埋める必要があり、保有すべき資本額についてもさらなる検討が必要との見解を示した。
英中銀は、大手保険会社と銀行を対象とした初の気候変動に関するストレステスト(健全性審査)の結果を発表したばかりで、おおむね対処可能と結論づけた。
英中銀の技術部門を率いるステファン・クラウス氏は英保険協会(ABI)に対し「保険会社が効果的な気候変動のリスク管理を実施し、気候に対してより持続可能な道筋へ移行するのを支援する商品を開発・導入するには、気候分析に関するデータとのギャップに対応するのが優先課題だ」との見解を示した。
クラウス氏は、もう一つのギャップは資本の枠組みが気候変動のリスクを適切にカバーしていないことだと指摘。この問題についての会議を今年第4・四半期に開催する予定と説明した。
HSBCアセット・マネジメントの責任投資部門を率いるスチュアート・カーク氏は先月、中銀の政策立案者が気候変動の金融リスクを誇張していると発言し、停職処分を受けた。
クラウス氏はこの発言に同意するかとの質問に対し、「気候変動リスクは私たちが取り組んでおり、今後も取り組む必要がある重要な課題だ」と反論。「これは絶対に必要なことで、企業は移行をどのように支援するかを理解し、主要なリスクへの潜在的なマイナス面を軽減、緩和する能力を備えなければならない」と答えた。
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