検体中に含まれる新型コロナウイルス抗原を検出する（富士レビオ提供）
厚生労働省は13日、新型コロナウイルスの感染を15分程度で診断できる抗原検査の検査キットを保険適用すると決めた。診療報酬は6000円で、通常は患者が1～3割を負担するが、公費で賄うため当面は患者負担は発生しない。医師が感染が疑われると判断した患者が対象で、保健所を介さず検査できる。検査体制の拡充につなげる。
みらかホールディングス子会社の富士レビオ（東京・新宿）の抗原検査キットを13日に承認した。同日午前に開催した中央社会保険医療協議会（厚労相の諮問機関）の総会の了承を得た。同日中に保険適用する。
検査キットの実用化にあたり、ガイドラインも出す。PCR検査に比べて精度が劣ることなどをふまえ、無症状の感染を診断したり、陰性を確認したりするのは「適さない」とする。退院時などの陰性確認はPCR検査で行い、当面は双方の検査を併用する。
「抗原」と呼ばれるウイルスに特有のたんぱく質を検出する。鼻の奥から綿棒で粘液を採取し、その場で結果が分かる。現在主流のPCR検査の方が精度は高いが、結果が出るのに4～6時間かかる。
富士レビオの新型コロナウイルス抗原検査キット（同社提供）
簡易検査キットでは酵素の反応開始から30分以内で判定が可能という
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May 13, 2020 at 09:19AM
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抗原検査を保険適用、患者負担なし 厚労省 - 日本経済新聞
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