損害保険ジャパンでは、大雪における立ち往生や雪による自動車に関するトラブルについて、ユーザーから問い合わせの多い内容を案内している。あおり運転で注目されたドライブレコーダーが、雪道での事故の早期解決につながることも期待されているという。
●立ち往生している前方の車に、雪道でスリップして後ろから追突した場合、一般的な追突事故の場合と過失は異なるか?……一般的な追突事故と同じく、停車中の車には過失がないので、後続車に100%の過失があるというのが基本的な考え方。
●雪道を夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で走行して人身事故を起こした場合でも、保険金は支払われるのか?……通常時の事故と同様、保険金の支払い対象となる。
●雪道で冬タイヤを装着していた場合と夏タイヤの場合の事故では、過失割合の判定に影響は出るのか?……タイヤの種類だけで責任を判断することはない。ただし、過失割合は、予見可能性の有無についても考慮するため、雪で路面が凍結していることを認識しながら運転を開始した場合などは、過失判断の根拠になることもある。
損害保険ジャパンによると、路面に積雪している場合はブレーキ痕が残らなかったり、さらに事故が起きてから積雪してしまうと、ブレーキ痕が分かりづらくなる。大雪の場合は前方が見えにくく、事故当事者の間で見解に相違が出ることがある。
そうなると過失割合が確定せず、事故解決が長期化する。損害保険ジャパンでは、そういったトラブルを防ぐのにドライブレコーダーが有効だという。路面状況や速度、信号の変化、相手車両の状況把握などが録画から可能となり、事故の早期解決が期待されている。(イメージ)
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