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Monday, May 25, 2020

認知症の人 捜索万全に 小松市がアプリと損害保険導入 - 中日新聞

認知症の人の捜索アプリの使い方を説明する目木由紀子課長(右)ら=小松市役所で

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ネット登録者向けに

 小松市は認知症の市民が安全に暮らせるよう、既存の見守りシステム「こまつ認知症ほっとけんSOSネット」に加え、六月から捜索用アプリを導入する。ネットに登録すれば、アプリの捜索対象になり、万一、他人にけがをさせたり、物を壊したりした場合、市が団体加入した損害保険が適用されるようにした。アプリ導入、損保の団体加入とも県内初の取り組み。(長屋文太)

アプリを通じた行方不明者の捜索依頼画面のイメージ(小松市提供)

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 アプリは社団法人「セーフティネットリンケージ」(札幌市)が無料公開する「みまもりあい」を使う。行方不明になった時、顔写真や身体特徴、当時の服装などの情報を入れれば、周囲のアプリ利用者に通知される。捜索依頼の範囲は五百メートルから二十キロ圏内まで選べる。

 認知症の人は、行方不明になった時に備え、フリーダイヤルの電話番号とIDが書かれた縦二センチ、横四センチのステッカーをかばんや携帯電話などに貼っておく。発見者はフリーダイヤルに電話すれば、認知症の人の家族など事前登録先に転送される。ステッカーに個人宅の電話番号などの明記は不要で、不審電話を心配しなくていい。

 こまつ認知症ほっとけんSOSネットには現在、四十四人が登録する。同ネットでは顔写真や背格好など認知症の人の情報をあらかじめ市に伝えておけば、行方不明の時、警察に通報すると、市などを通じ地域に伝わる仕組み。

 市ではネットに加入すれば、アプリのステッカー配布の対象にする。アプリは誰でもダウンロードできるが、ステッカー発行には入会金二千円と三千六百円の年会費が要る。市のネットに加入すれば、いずれも市が負担する。四十四人は六月から損害保険が適用される。法律上の賠償責任を負った場合、一億円を限度に補償する。賠償責任の有無にかかわらず、偶然の事故などで他人を死なせた場合でも十五万円の見舞い費用が出る。市は損害保険会社と包括契約を結び、一人当たり年千七百八十円の保険料は、市が全額負担する。

 市長寿介護課の目木(めき)由紀子課長は「住み慣れた町で一緒に住みたいというのが認知症の人と家族の願い。家族の負担を減らしたい」と話す。アプリを有効活用するには、多くの市民がアプリをダウンロードしておく必要がある。同課は今後、町内会や消防団に呼び掛け、アプリを使った捜索訓練などで周知を図る。

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