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Monday, May 25, 2020

幹部過失補償の保険に注目 「董責険」 ラッキン不正受け加入急増 - SankeiBiz

 中国の新興コーヒーチェーン、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)は、創業者で最高経営責任者(CEO)だった銭治亜氏と最高執行責任者(COO)だった劉剣氏の各職務を停止した。同時に、郭謹一・上級副総裁がCEO代理に、曹文宝氏と呉剛氏が新たな董事(取締役)に任命された。

 米ナスダックに上場する同社は4月初旬、架空取引などによる売上高22億元(約332億円)の水増しを公表し、米中両市場に衝撃が走った。不正を主導した劉氏は既に停職処分を受けていた。劉氏は2018年5月、同社のCOOに就任。以前は他の幹部らと同様、配車サービスの神州優車で銭氏と同じチームだった。

 新たな経営陣は董事会の指導の下、会社組織の再編や企業文化の再構築を早急に行い、内部統制を強化して法令順守を確保し、経営を安定させるあらゆる努力を行うとした。

 ラッキンの混乱は関心を集め、中でも上場企業幹部の過失が引き起こす経営リスクの回避が注目されている。そうしたリスクに備える保険商品「董事高官責任保険(董責険)」に興味を持つ上場企業は少なくない。

 統計によると、今年に入りA株市場の上場企業72社が董責険に加入すると発表。4月だけで58社が加入を計画し、昨年1年間を上回る数字となった。同保険は董事、監事、上級管理職向けの責任保険で、企業幹部が職務上の過失により第三者に経済的損失をもたらして賠償責任を負う場合、約定に基づき保険会社が賠償金を負担するというもの。ラッキンは米国市場上場前に中国平安保険など多くの保険会社の董責険に加入しており、その保険金総額は2500万ドル(約26億9100万円)に上る。

 チャブ中国区金融保険部の責任者、周一芳氏は「ラッキンの不正会計は董責険で補償対象となる。同社の問題発覚以降、董責険について毎日多数の問い合わせがある」と話す。

 一方、国務院(内閣)発展研究センター保険研究室の朱俊生・副主任は「董責険が補償するのは、過失による虚偽記載や情報流出で被った投資家の損害賠償であって、故意による不正会計は一般に対象にならない。ラッキンの場合どうなるかはまだ見通せない」と話す。(中国新聞社)

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May 26, 2020 at 03:00AM
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