9月16日、菅義偉氏が第99代内閣総理大臣に指名されました。その菅総理は、自民党総裁選で少子化問題について問われた際、「出産希望世帯を支援し、不妊治療を保険適用に」と言及しました。また、岸田政調会長(当時)も「出産費用を実質ゼロにする後押しも必要」と発言。 両氏の発言が報道されてから今もなお、さまざまな意見がネットを駆け巡っています。特に多かったのが、「それよりも必要なのは教育費用の補助」「産むまでのお金よりも産んでからのお金のほうが圧倒的に大変」「出産だけがゴールじゃない」といった声でした。
人工授精や体外受精は保険適用外
ネット上の意見を見てみると、大多数の人は上記の意見に共感している様子。しかし、実際には不妊治療の保険適用化や出産費用の実質ゼロ化によって、妊活や出産に前向きになれる人は少なくありません。 筆者の周りには、20代~30代前半ですでに不妊治療専門のクリニックに通っている夫婦が、かなりいます。芸能人のニュースなどを見ていると「不妊治療=40代」というイメージがあるかもしれませんが、実際には若い世代も不妊に悩んでいる現状があります。 そうした不妊治療当事者にすれば、菅氏の保険適用化発言はとても嬉しいニュースだったに違いありません。現状、排卵誘発剤などの薬物療法や卵管疎通障害に対する卵管通気法、卵管形成術といった治療には保険が適用されています。 しかし、妊娠までの最後の望みとも言える人工授精や体外受精といった治療はすべて自費診療。不妊治療のステップが進めば進むほど、子どもを持つまでに数百万円ものお金を不妊治療につぎ込まざるを得ない状況になっているのです。 また住んでいる自治体や勤めている企業によっては、不妊治療に対して一部助成を行っているところもあります。しかし、それらで不妊治療の多大な経済的負担が劇的に軽減されるものでもありません。 やはり、国として保険適用をしてくれるという状況になるのは、経済的にも精神的にも「自分たちも、子どもを望んでいいんだ」という大きなバックアップになることは間違いないでしょう。
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September 20, 2020 at 08:46AM
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菅氏の「不妊治療保険適用」発言に「それより教育無償化を」の声、どちらも望んではダメなのか(LIMO) - Yahoo!ニュース
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