◆JERAセ・リーグ 阪神1―1ヤクルト=延長10回規定により引き分け=(19日・甲子園)
伸び上がるような真っすぐに球場がどよめいた。同点で迎えた7回2死、藤浪は代打・松本友から、1ボールからの真ん中高めの速球で空振りを奪った。うなりを上げた剛球で、自己かつ球団かつ甲子園球場最速の162キロを計測。「出た瞬間は気づかなかったけど(歓声が)ワーッとなったんで(スピード)ガンを見たら162になっていた」。最後はフォークで空振り三振に仕留め、右拳を握った。
同点の7回に登板し、中村を直球、西浦はカットボールで空振り三振。軸足の右足を少し曲げるフォームを試し、3者連続空振りKで連続試合無失点を7に伸ばした。「重心を低く落としてプレートを蹴っていくと、タイミングも良かった。いいボールだったと思う」。藤川からも「右足が動かなくなった」と太鼓判を押されたスタイルで、日本人の球速では日本ハム時代の大谷に次ぐ歴代単独2位に躍り出た。
チームは5回に代打・糸原の適時打で追いついたが、その後は得点を奪えず、今季6度目の引き分け。矢野監督は「持ち味なんで、どんどん速い球を投げて勝負してもらえたらいい」と、藤浪のさらなる躍進を期待した。雨天の予備日のため観客は今季最少の3593人にとどまったが、ファンの心を揺さぶる光景だった。(表 洋介)
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